2020年12月3日木曜日

私たちは光で繋がっている

 寒さはつのってきましたが、

最近は空気や空がキラキラと透明感を増しています。


ところで知っていますか?

私たち人間は光がないと生きていけないことを。


心とか宗教の空想話ではなく、現実の話です。


動物もそして虫たちも、あらゆる生物は、

光がないと生きていけないのです。



「光合成」という工場を持っている

植物たちが光エネルギーを使って、水と空気中の二酸化炭素を糖類に変え、

ほかの生物たちの食べ物をせっせと作り出してくれています。


今日の私の食べ物も、目の前の美しい光のおかげなんだと考えると、

あらゆる生物と光ですうっとつながったように思われてきて

とてもわくわくしてきませんか?


そして光と私たちを繋いでくれる植物に感謝! です。

2020年11月5日木曜日

もっと軽やかに生きて


 「With コロナ」の時代は、

私たちにちょっと立ち止まって、

これまで当たり前だったことを考え直してみることを

求めているような気もします。


満員電車、ただ忙しく過ぎていく日々、心は置き去りにしたまま……


私たちはどこからどこへ向かっているのか?


久しぶりの秋晴れ。

本当に雲ひとつない青空。


そんな青空を眺めていると、

ーー怖がらないで、もっと軽やかに生きてみて

遥か遠くから声が聞こえてきたような気が……。


空は、自然のキャンパス

そこには毎日、違う様々な絵が描かれます。


頭をあげれば誰もが楽しめるその絵には、

きっと大切なメッセージも込められているはずです。

2019年1月16日水曜日

稀少な「インカルージュ」の贅沢


明けましておめでとうございます。
2019年が、人にとっても地球にとってもいい年になりますように。

「オーガニック生活便」スタッフのYさんから、インカルージュという珍しいジャガイモをいただきました。

去年からYさんは、町田の貸農園で、有機栽培の野菜を作り続けています。以前にも野菜をいただき、すごく美味しかったことを覚えています。


Yさんは、農業の経験ゼロなのに、
この一年間、ずいぶんいろいろな野菜を作りました。子供に安心安全なおいしい野菜を食べさせてあげたいという思いで頑張っています。凄い!ですね。

「有機野菜は高い!」というイメージがありますが、貸農園という方法で、豊かなオーガニックフードを得る方法があるわけです。

もちろん手間はかかりますが、土に触れると、人のからだはリラックスできるという良さがあるそうです。



さて、いただいたインカルーシュを早速、その夜、サラダにしました。
名前の通り、外はきれいな赤い皮に包まれていますが、中は濃い黄色。カロチノイドというポリフェノールが多く含まれ、活性酸素を消してくれる力が高いそうです。



もともとインカルージュは、南アメリカのインカ帝国時代の貴重種から作られた種類とのことです。原産地でもお祭りにしか食べられないジャガイモの貴重種だそうです。

インカルージュの味わいは、甘みがあってナッツに似た風味があり、そのおいしさに感動しました。
インカルージュは、普通のスーパーではほとんど売っていないので、「これって作っている人だけの特別な味わい」だなと思いながら食べました。
そのお裾分けをもらった私はとてもラッキー。
サラダのほかに、ローズマリーのオープン焼きも作りました。







今夜の夕食は、インカルージュのおかげでとても幸せ気分になりました。
まさにお金では買えない贅沢ですね。

2018年12月10日月曜日

自然は、天才アーティスト



例年より温かい日が続いたせいで、樹々の紅葉がいつより遅くなりました。
それでもようやく秋から冬へいたる日の美しい景色が見られるようになりました。
いつもの場所が違った風景に見えます。

緑から、黄色、だいだい、赤、ピンク、紫と、様々に変化した葉の色が、はっとするほど美しい景色を作り出しています。

日本にもともとあった紅葉は、少しくすんだエンジ色。
辺りと調和してしっとりととした景色を作り出します。


光が通り過ぎるとき、まるで画家が描いたような絵画があちこちに出現し、
私の足を止めます。
その絵画の色は完璧な調和を奏でて、見る人の心を感動させ、喜びを湧きあがらせます。

赤、黄、緑、自然の画家は、色を操る魔法使いです。


このごろの散策は、自然という天才アーティストが描いた絵画展巡りのようです。

息を飲むほど、鮮やかな色彩の饗宴。

ただただ凄い!


2018年10月31日水曜日

地球を豊かにしてくれる秋の枯れ葉


秋になると、当たり前のことですが、あちこちに枯れ葉が舞い落ちています。
この枯れ葉は、ミミズや微生物によって分解され、やがて栄養豊かな土に変わります。
 
いつもの川沿いの散歩道にも枯れ葉が
陽ざしの中で光っています。
もともと地球は、岩石に覆われていました。やがて植物が生まれ、次に動物が登場。植物や動物が死ぬと、岩石と混じって腐食した土となり、地表が美しい緑で覆われていったのです。



澄んだ秋の陽ざしが紅葉した樹々を映えさせて。

つまり枯れ葉は、さらに土を増やしてくれるものなのです。


きれいに紅葉した一枚の葉は、栄養豊かな土になります。

ということは、年々、この地球は豊かになっていくことになります。

ところが……、今、世界的に土が痩せていく問題が起きています。

土が痩せていく理由は、まずは森林伐採。森が切り開かれると、直接、地表が風雨にさらされ、土が流出してしまうのです。
さらに農薬や化学肥料を大量に使用する農法も土が痩せる原因です。それによって微生物やミミズがいなくなり、土の腐食が進まず、風によって飛ばされやすい砂になってしまうのです。
植物や農作物がよく育つ、養分のある土は、地表から深さ20センチメートルぐらいまでしかありません。だから、その部分が流出してしまうと、痩せた土地になってしまうのです。
実りの秋のデザート、鳥たちも喜んでいます。

実は、世界の土地の約3分の1が、以前より痩せていっている(2011年、国連食糧農業機関の報告書)というのですから深刻です!
ある農業研究所によると、1センチの肥沃(ひよく)な土が出来上がるまでに、なんと約100年から数百年もかかるそうです。

年々、地球は豊かになるはずだったのに……。
人が豊かになろうとしてやってきたことが、実は本当の豊かさを壊してきたのかも

今年は、枯れ葉が格別に愛おしく見えます。
公園の丘を覆う枯れ葉の絨毯。
どんぐりの実も混じっています。


2018年10月11日木曜日

秋のキャンドルナイト


 アイシスのオフィスがある地域は、八王子市の閑静な住宅街。
幸いにもまだまだ緑が多い地域で、三つの電車の駅が連なるほど長い川沿いの道公園が魅力です。
この道公園では、春は桜のトンネル並木となり、四季おりおりに季節の花が咲きます。
鳥が食べられる木の実も多いせいか、ムクドリやメジロ、ヒヨドリ、カワセミなどいろいろな種類の鳥を見かけます。





先日、この川沿いの道公園で、キャンドルナイト祭りがありました。
夕方から8時くらいまで、道路に沿って、えんえんと蝋燭の火が灯りました。




いつもの夜の風景が、とても幻想的な雰囲気に一変。
キラキラのイルミネーションと異なって、自然の炎の演出は、とてもやさしく神秘的。
ゆらゆらした灯りが樹々や道、川の流れと溶け合い、
大人も子供たちも、ゆったりとした時間に包まれて、行ったり来たりしていました。




夜が早くやってくる秋になると、
なんとなく寂しくなってしまいますが、
こんなキャンドルナイトがあると、なんだかほっと温かい気持ちにさせられます。

この地域の住民がボランティアで参加した一夜のキャンドルナイト。
みんなの力が作り出した、幸せなひとときでした。




2018年9月21日金曜日

ちょっと不思議な蝶との出会い

ときどき、山梨県の山間にある小さな村に出かけます。

ここで民家を借りており、自然に親しむひとときを楽しんでいます。
民家のすぐわきには、小川が流れており、家の中はいつもその川の音に包まれています。
自慢は、縁側から富士山が見えること。
縁側からこんな富士山が見えます。
富士山はその日によって雰囲気や色が変わります。
 
先日、村では、ナチュラルライフをテーマにしたイベントがありました。
自然を求めて移住してくる人が多いところです。


庭では、季節ごとに、オダマキ、ユリ、桔梗など、いろいろな野生の花がまるでぱっと目が覚めたみたいに咲きます。
突然、庭にこんな可憐な花が咲いていて、びっくり!



ここでは、畑を作ったり、草刈をしたり、野草を料理にしたりと、都会ではできない暮らしを楽しんでいます。
サラダに民家の庭で咲いていた赤い花をアレンジしました。

トンボや蝶など、最近ではあまり見なくなった虫もよく飛んでいて、懐かしい心地になります。



その朝、ちょっと不思議なことがありました。
民家の中に入ってきた一匹の蝶が、私の左指の人差し指にとまったまま、動かなくなったのです。
左指にとまったままの不思議な蝶さん。

茶色の目のような、不思議な模様がある蝶です。
蝶は、何故かすっかり気に入ってしまったらしく、蜜を吸うときの長いストローのような口を伸ばし、人差し指のあちこちに触るので、くすぐったい感じが続きました。

私がじっとのぞき込んでも、
蝶は目をくりくりさせながら止まったまま。
だんだん可愛くなってきて、追い払う気にもなれず、そのままにしてキッチンで朝ごはんを作り始めました。

左手は蝶が止まったまま、右手だけで野菜を切ったり、卵を割ったり。
きっとガスレンジの火をつけ、料理の匂いがすれば、
蝶は飛んでいくだろう……



ところが朝ごはんが出来上がっても、蝶はそのまま長い口を伸ばして、
私の人差し指のあちこちを吸い続けていました。

『でもそこでは蜜は吸えないでしょう、
さあ、自然の中に帰りなさい。』

そう言いながら、庭に出て、蝶を赤い花の上に移そうとしました。
途端に、蝶はまるで夢から覚めたように舞い上がり、
遠くへと行ってしまいました。

なんとその蝶は、40分以上も私の人差し指に止まっていました。
もし赤い花の上に移そうとしなかったら、
それ以上の時間になったことでしょう。

自然と一緒に生きるという言葉が、
指の上のくすぐったさになって残り、
一日中、不思議な、そしてふんわりとした温かさになって、
私を包んでいました。



蝶さん、ありがとう!
ときどき自然は、奇跡のような、素敵な出来事を贈ってくれます。

年々、暑くなっていく夏は、誰のせい?

年々、暑くなっていく夏は、誰のせい?   少し前まで夏の「 40 度越え」というと、インドとか遠い国のことと思っていたのに、ついに今年は、日本でも恐怖の記録更新……! 間違いなく毎年、留まることなく、着々と温暖化が進んでいるのです。   温暖化が止まらない理由...