2018年10月31日水曜日

地球を豊かにしてくれる秋の枯れ葉


秋になると、当たり前のことですが、あちこちに枯れ葉が舞い落ちています。
この枯れ葉は、ミミズや微生物によって分解され、やがて栄養豊かな土に変わります。
 
いつもの川沿いの散歩道にも枯れ葉が
陽ざしの中で光っています。
もともと地球は、岩石に覆われていました。やがて植物が生まれ、次に動物が登場。植物や動物が死ぬと、岩石と混じって腐食した土となり、地表が美しい緑で覆われていったのです。



澄んだ秋の陽ざしが紅葉した樹々を映えさせて。

つまり枯れ葉は、さらに土を増やしてくれるものなのです。


きれいに紅葉した一枚の葉は、栄養豊かな土になります。

ということは、年々、この地球は豊かになっていくことになります。

ところが……、今、世界的に土が痩せていく問題が起きています。

土が痩せていく理由は、まずは森林伐採。森が切り開かれると、直接、地表が風雨にさらされ、土が流出してしまうのです。
さらに農薬や化学肥料を大量に使用する農法も土が痩せる原因です。それによって微生物やミミズがいなくなり、土の腐食が進まず、風によって飛ばされやすい砂になってしまうのです。
植物や農作物がよく育つ、養分のある土は、地表から深さ20センチメートルぐらいまでしかありません。だから、その部分が流出してしまうと、痩せた土地になってしまうのです。
実りの秋のデザート、鳥たちも喜んでいます。

実は、世界の土地の約3分の1が、以前より痩せていっている(2011年、国連食糧農業機関の報告書)というのですから深刻です!
ある農業研究所によると、1センチの肥沃(ひよく)な土が出来上がるまでに、なんと約100年から数百年もかかるそうです。

年々、地球は豊かになるはずだったのに……。
人が豊かになろうとしてやってきたことが、実は本当の豊かさを壊してきたのかも

今年は、枯れ葉が格別に愛おしく見えます。
公園の丘を覆う枯れ葉の絨毯。
どんぐりの実も混じっています。


ベランダの小さな花・楽園

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