2015年7月27日月曜日

大きな台風を作ってしまう、私たちの暮らし方

最近は、次々と台風、そして大雨が押し寄せてきます。
テレビの報道を見ていると、異常気象という言葉がさかんに言われ、
なんだか地球はどこか狂っていまったのかという思いに駆られます。
地球は原因不明の病気にかかってしまったのでしょうか?

そうではありません!
よくよくその原因を追究してみると、
これらの大型台風のもともとの原因は、
私たちの暮らし方から出てきたものなのです。

そのもっとも大きな原因は、
石油を掘り出して使い過ぎたこと。
現代社会では、エネルギーの中で
大きな割合を占めているのが石油。

車や飛行機、そして船の燃料として、
そして日用品のプラスチック用品として、農薬の原料として、さらには医薬品や化粧品の原料として、本当に驚くほど、石油が使われています。

石油が初めて大型機械で掘り出されたのはアメリカ。
1859年にペンシルバニア州でのこと。
以来、石油の大量消費が始まりました。

石油の大量消費は、空気中に二酸化炭素を増やし、
これが温暖化の原因を作りだしました。
そのほか農薬や医薬品、洗剤などの合成成分は、
自然界で循環できないために、
河川や土壌汚染を引き起こしました。

台風は、熱帯地方で生まれますが、本来は海で冷やされて小さくなってしまうのが、
最近は、海温が高いため、さらに膨張して、大きな台風となって日本にまで来るのです。
つまり大量の石油を消費する生活が、
異常気象の大きな原因になっています。

日常品や化粧品を石油合成成分ではなく、
自然なものから作り、
そして再生可能エネルギーを現実化していくことは、
環境をきれいにし、
異常気象をストップさせる上でも意味があるのです。

となると、今こそ、
私たちは、毎日、使うものを真剣に考え直さなければ!


今年の夏は、さらに世界中で最高温度を更新しそう!
森は、地球の空気を増やし、
二酸化炭素を吸収して地球温暖化を和らげてくれます。
森をもっと大切にしたいですね!

2015年7月3日金曜日

昔のトマトがおいしい理由

トマトがおいしい季節になりました!

トマトは、ビタミン類や鉄分など、
数多くの栄養素が含まれています。
中でも近年、注目されているのがリコピン。
リコピンは強力な抗酸化成分で、
老化を阻止し、癌の予防にもなるというのですから凄い!

でも近頃、トマトが水っぽくなっておいしくない、と
いう話をよく聞きませんか?

じつは、今のトマトは、60年前のトマトと比べると、
ビタミンCは半分、
そして鉄分の量は、25分の1になってしまっていると
いう悲しいデーターが科学技術庁から出ています。

ということは、
トマトで鉄分を摂ろうとすると、
60年前は一個で十分だったのが、
今ではなんと!
25個のトマトを食べないと駄目ということに……

トマトだけではなく、
他の野菜も、驚くほど栄養分が減っています。

その原因は何?

野菜が育つ土地が変わってしまったからです。

ちょうど60年前辺りから、
農薬や化学肥料が大量に使われるようになりました。

本来、大地は、さまざまな微生物や虫にとっての棲みかです。
それらの生物は、さまざまなものを分解して、そこに育つ植物に
バランスよく栄養分を与えていました。

しかし農薬や化学肥料を大量に使う現代農業の普及とともに、
虫や微生物が減り続け、
ついにはまったくいなくなってしまいます。

そうすると、
野菜は、化学肥料による栄養分のみで育つわけです。
でも、本来、大地にあったさまざまな虫や微生物が作り出す
栄養分の種類や豊富さに比べると、
本当に限られたものになってしまいます。

その結果、
見かけは大きく立派ですが、栄養不足で弱い野菜が出来上がります。
なんだかそのまま、今の子供たちに当てはまってしまい、
怖い話。

オーガニック農業は、
安心安全な環境を守る環境保全型農業とも呼ばれてますが、
それだけではなく、
野菜本来の栄養分が豊富という点でも
価値あるものなのです。

ドイツの取材中、オーガニック市でみかけた野菜。
買ったトマトがおいしかったこと!
オーガニック市で、デメター栽培の林檎も発見。
ワックスもかけてないので、日本のようにつやつやしていませんが、
昔ながらの深い味わいがありました。

きれいな水を守るために、 無農薬の米作りを始めました。

  お米の等級って何?   今年は、温暖化のせいで全般的にお米の等級が下がっているという話を聞きます。 お米は、 1 等級、 2 等級、 3 等級、規格外の 4 種類で格付けされています。 お米の等級を判断するのは消費者ではなく、公的機関ですが、等級が高いものほど...