しかし私は、15年前に田植えを始めたときから、
梅雨の季節が好きになりました。
この雨がないと、稲はすくすくと育つことができません。
田植えがきっかけで、稲の気持ちがわかるようになったのです。
さらに梅雨の季節は、紫陽花という、しっとりとした楽しみがあります。
紫陽花は、紫、白、ピンクといろいろありますが、
ひとつの花を見ても、 その中にいくつもの微妙な色があります。
それは揺れ動く、繊細な女性の心にも似て、
見る人を、ゆったりと落ち着いた、深い思いへと誘います。
そもそも紫陽花が魅力的なのは、
梅雨時の、灰色の空を背景にしているからこそ。
明るく晴れた青空のもとでは、
繊細な紫陽花がそれほど美しくは見えません。
何かを囁いているような雨の音、
お気に入りの傘を使う楽しみ、
雨に煙った通りの静けさ、
視点を変えると、
雨の季節の楽しみ方がいろいろとあります。
ただし異常気象のおかげで、
例年にない豪雨被害も出ています。
でもその原因は、私たちのライフスタイルにあります。
しっとりとした、本来の梅雨どきの楽しみを取り戻すためにも、
出来るところからオーガニックライフをしたいですね。
梅雨時の木々は、木々の葉に透明感があって、 心が洗われるようです。 |
一般に紫陽花の色は、土壌が酸性の場合は、 青い色になるとのこと。 また反対にアルカリ性の場合は、ピンク色に。 リトマス試験紙の反対で面白いですね! |