2015年6月29日月曜日

雨の季節の楽しみ

うっとおしいと思われがちな梅雨の季節。

しかし私は、15年前に田植えを始めたときから、
梅雨の季節が好きになりました。
この雨がないと、稲はすくすくと育つことができません。
田植えがきっかけで、稲の気持ちがわかるようになったのです。

さらに梅雨の季節は、紫陽花という、しっとりとした楽しみがあります。

紫陽花は、紫、白、ピンクといろいろありますが、
ひとつの花を見ても、 その中にいくつもの微妙な色があります。
それは揺れ動く、繊細な女性の心にも似て、
見る人を、ゆったりと落ち着いた、深い思いへと誘います。

そもそも紫陽花が魅力的なのは、
梅雨時の、灰色の空を背景にしているからこそ。
明るく晴れた青空のもとでは、
繊細な紫陽花がそれほど美しくは見えません。

何かを囁いているような雨の音、
お気に入りの傘を使う楽しみ、
雨に煙った通りの静けさ、
視点を変えると、
雨の季節の楽しみ方がいろいろとあります。

ただし異常気象のおかげで、
例年にない豪雨被害も出ています。
でもその原因は、私たちのライフスタイルにあります。

しっとりとした、本来の梅雨どきの楽しみを取り戻すためにも、
出来るところからオーガニックライフをしたいですね。

梅雨時の木々は、木々の葉に透明感があって、
心が洗われるようです。
一般に紫陽花の色は、土壌が酸性の場合は、
青い色になるとのこと。
また反対にアルカリ性の場合は、ピンク色に。
リトマス試験紙の反対で面白いですね!

2015年6月9日火曜日

オールドローズの力

オールドローズというのは、
古い時代からあった(一説には1867年以前)
薔薇の種類を指しています。

いっぽう近年になって、交配に交配を重ねて作られた薔薇は、
モダンローズと呼ばれています。

花びらがソフトクリームのように盛り上がっている形が、
モダンローズの典型的な形です。

いっぽうオールドローズは、ボタンのような花や
4つの部屋に分かれたような花の形(クォーターロゼット咲き)が典型的です。

つまりモダンローズは、人が好む形を追求した薔薇の種類です。
その結果、モダンローズは観賞用専門となり、
ときには、本来の香りや薬効を失うこととなります。
そしてたくさんの手間や農薬を必要とする、
かよわい花になってしまったのです。

しかしもともと薔薇は、
荒野でもたくましく育つ、生命力が強い花なのです。

そんなわけで、現在でも薬効が期待される場合は
オールドローズの種類が使われています。
オーガニックコスメの美容成分として
使われるのもオールドローズです。

オールドローズとモダンローズの話は、
つい外見ばかりを重んじる現代人の傾向について
改めて考えさせられるものがありますね。

花が4つの部屋に分かれたように咲くオールドローズ。
クオーターロゼット咲きと呼ばれています。
ヨーロッパ中世の絵画では、こんな形の薔薇が描かれています。
どこか懐かしさを呼び起こします。

きれいな水を守るために、 無農薬の米作りを始めました。

  お米の等級って何?   今年は、温暖化のせいで全般的にお米の等級が下がっているという話を聞きます。 お米は、 1 等級、 2 等級、 3 等級、規格外の 4 種類で格付けされています。 お米の等級を判断するのは消費者ではなく、公的機関ですが、等級が高いものほど...