安心安全というだけではありません。
じつはオーガニック農産物は、
それに含まれる栄養分(ミネラルやビタミン類など)も豊富なのです。
農薬や化学肥料で汚染されていない土壌には、
数多くの微生物が棲んでいるからです。
微生物は、
野菜が吸収しやすい形にして
栄養分を供給する働きをしています。
ですからまだ日本で農薬や化学肥料が使われていなかった頃の野菜と、
現在の野菜を比べると、
驚くほど、栄養分が減少していることがわかってきています。
ということは、たくさん野菜を食べていても、
じつは栄養不足になっていることもありそう……。
現在の野菜は、
農薬や化学肥料によって、
大きくそしてみかけもきれいに育ちます。
でも、その農薬や化学肥料が、地中の微生物を一掃し、
その結果、土地が乾き、生命のないものへと変わっていってしまいます。
事実、世界各地で農地が砂漠化していっていることが
問題になっています。
本当は、自然は毎年、豊かな自然を生み出していってくれています。
草が枯れ木の葉が散り、それが大地の微生物に分解されて土になります。
その土は、新たに伸びてくる植物の栄養分となります。
そんなふうに自然が長年かけて作り出した、
豊かさへの循環を
もう一度しっかりと見つめ、大切にしていきたいものです。
オーガニックな輪は、
本当の意味での豊かさへとつながるものです。
自然の健康は、そのままそこに棲む人や生命に映し出されます。 |