今のこの時期は、春分に向かって、昼が長くなっていっています。
そんなときに花芽の準備をする植物は、「長日植物」と呼ばれており、アヤメやカーネーションなどがそうです。
まだまだ寒い日が続いていますが、それでも桜の枝に目を凝らすと、
小さなつぼみらしきものが出ているのがわかります。
実は,桜は、すでに去年の夏に花が咲く準備を始めているそうです。
夏至は、一年のうちでもっとも昼が長く、以後は、しだいに短くなっていきます。
「長日植物」とは反対に、昼が短くなっていく光を感じて、花芽の準備をする植物のほうは、「短日植物」と 呼ばれます。
というわけでサクラは、「短日植物」でしょうか?
でも気温の上昇が関係しているのではとも言われており、
サクラの花芽を作るきっかけが何になるのかはまだはっきりとわかっていません。
ただわかっていることは、サクラに限らず、どんな植物も、光や温かさという外界からの合図によって、
決められたときに、花を咲かせる準備を始めるということです。
植物は、それぞれの花時間を持っている――
とてもロマンチック、そしてとても神秘的ですね。