週末によく行く、山梨県の民家にウッドデッキを作りました。
もともと窓から富士山が見える民家なのですが、もっと身近に感じたいと思ったからです。
ウッドデッキというと、自然素材が当たり前と思うかもしれませんね。
でも実態は、まったく違うことがわかりました。
通常、ウッドデッキに使う床材は、雨などの湿気で腐りやすいために、必ず防腐剤入りのラッカーを塗る必要があります。
”オーガニック派としては防腐剤なんてとんでもない!”
もうひとつの問題は、ウッドデッキの土台です。土に触れる部分はとくに腐りやすいので、最近では、プラスチックの土台がよく使われています。
プラスチックの土台が嫌であれば、木を使うますが、白アリにすぐにやられてしまいます。そのために白アリ用の防虫剤を地面に散布しないといけなくなります。
自然をより近くに感じたいからこそのウッドデッキなのに、今やプラスチックや薬剤まみれが当たり前……!とわかり、ショックでした。
オーガニックを愛する人は、ウッドデッキなんて諦めたほうがいいのかな?
そんな考えが過ぎりつつ、地元に住む保坂健次郎さんに相談しました。
この方は、すべて自前でキャンプ場を作っています。そのためガーデン作り、道路の整備、建物とオールマイティな達人です。
「なんとかプラスチックも合成成分の塗料も殺虫剤も使わないでウッドデッキを作れないでしょうか?」
「あれも嫌、これも嫌」という私の要求に呆れることもなく、保坂さんは頷きながら次々と名案を出してくれました。
「まず土台ですが、自然の石を土台にして、その上に焼いて炭化させた木を立てましょう。木は炭化させると腐りにくく虫にもやられなくなるから」。
ほうっ、そんな方法があったんですね!
「ウッドデッキの床は、ドイツ製の主に天然成分で作られた塗料を塗りましょうか。それで十分、防腐が出来ると思いますよ」。
実は、保坂さんは縄文文化に関心を持っており、この上なくオーガニックを愛する人なのです!
というわけで、オーガニック人間の我儘にしっかり応えたウッドデッキを作ってくれることになりました!
そしてこの4月についに完成!
丸ごと自然そのままのウッドデッキが出来上がりました!
ウッドデッキに立つと富士山が青空ごと迫ってきました。
きらきらとした輝きは、「自然を大事にしてね」と喜んでくれているようにも。
残念ながら今の時代は、人間側の便利さに合わせたものばかりが作られています。
その結果、プラスチックゴミ汚染や化学物質汚染が蔓延する地球になってしまいました。
この地球で私自身も周囲の生き物も傷つけることなく一緒に生きていこうとするなら、
たくさんの知恵と創意工夫が必要です。
これからオーガニック・ウッドデッキで、仲間と一緒にオーガニック・ハーブティーを飲みながら、いろいろな話をしていきたいです。