2025年3月26日水曜日

メジロたちの幸せ

散歩中に赤い椿の花の上にいるメジロを発見!

花の蜜を食べるのに夢中のようで、かなりカメラを近づけても逃げません。

名前の通り、目の周りが白い! 可愛い!!

メジロの嘴は、細く尖っていて、花の蜜を吸いやすい形になっています。椿のほかに梅や桜の花などの蜜も食べるとのこと。

 


メジロはスズメよりもちょっと小さな鳥です。

気になるのは、今や1年間で絶滅する動植物は4万から5万種類とも言われており、その数は年々増えています。
メジロもまた絶滅レッドリスト中で「懸念動物」として指定されており、捕獲は禁止されています。

 

最近は、近所の雑木林がどんどんなくなっていき、鳥たちはどうしているのかなと心配になります。農薬のおかげで虫もいなくなり、その上、住宅地が増えていくばかりなので、野生の鳥が生きられる場所がどんどん消えていっています。

 

一度、ある木の中で生まれたメジロは、また同じ木に帰って巣作りをするそうです。

その木は、メジロにとって故郷の家なのですね。

 

可愛い鳥たちにとっても幸せな地球環境にしていきたいものですね。

2025年1月14日火曜日

長寿村でのんびりお正月

 

今年のお正月は、山梨県にある長寿村「棡原」で過ごしました。

宿での朝夕の食事は、ほぼ自家栽培の野菜料理。大根、イモ類、白菜、ニンジン、小松菜などなどなど、甘みと深みのある味わいの野菜に飽きることはありませんでした。



棡原は、近藤正二博士の研究で有名になった長寿村。明治や大正時代、日本人の平均寿命は50歳~60歳でしたが、棡原では100歳を超える人も珍しくないことが報告されてにわかに脚光を浴びるようになりました。

それも単に長生きではなく、高齢になっても畑仕事ができるほど健康を保っていました。


近藤博士は、棡原が長寿村である理由として、まず食べ物にあることを伝えています。

意外なことに、山間であるためにお米ができない環境が良かったのです。

お米の代わりに、主食は、麦、アワ、タカキビなどの雑穀、イモ類を混ぜたものになります。そのため自然にミネラル豊富な主食になったのです。

正月中の棡原でのご飯にも、アワやタカキビなどが混じっていました。三時のオヤツとして出てきたお餅にもタカキビの粒粒が入っていました。



 近藤正二博士は、いわゆる米どころと称する地域は、短命村が多いことを指摘しています。お米が採れる地域は、精製した白米をたくさん食べるために、ミネラル不足になったり糖尿病のリスクが高くなるのです。

 

棡原では調味料も自家製。2年か3年にまとめて味噌を手作り。宿の傍にある蔵には大きな味噌樽が並んでいました。

自家栽培のオーガニック野菜と自家製の調味料¥となれば究極のオーガニック食!

なるほど長寿になるわけだ!



博士は棡原についてもう一つ、現代人にとって意外な発見をしています。

なんともうひとつの長寿の理由は「重労働」にあるというのです。

山間にある棡原では、山を切り開いた傾斜30度の畑が当たり前。イモを掘り出せば、下に転がっていってしまうほどの急傾斜。おのずと畑仕事は、通常よりも重労働になるわけですが、そのおかげで高齢者になっても骨が太く、背中がしゃっきと伸びて若々しい体を維持しているのです。

 

棡原での正月中は、毎日、山沿いの道を散歩したり、きれいな川の流れを楽しんだりしました。お金を使う店や遊技場もなく何もないところ。ただ自然の光ときれいな空気があるだけ。退屈するどころか、体も心もきれいになって軽やかに。

現代人があくせく走る反対方向に、幸せ時間があるのかも……




2024年12月10日火曜日

イノチの旅をする枯れ葉

 今年は、異常気象で遅くなりましたが、最近になって木々が色づき始めました。

例年もかなり暖かい日が続いて過ごしやすかったのですが、こんなに暖かくて、来年は「暑い」というより、「熱い夏」になるのでは心配になっていました。

 



本格的な寒さがやってきてむしろほっとしました。すっかり秋らしい光景になったいつもの散歩道。紅葉も色鮮やかで黄色い葉とのコントラストが、息を飲むほどきれいです。まさに自然は色彩を操る最高の芸術家。


公園の斜面は、どこまでも枯れ葉に埋め尽くされていました。


その中に大きな袋を載せた自転車が目に入りました。

一人の髪の白い男性が、枯れ葉を集めて袋に詰めていました。

思わず声をかけました。

「その枯れ葉はどうするのですか?」


男性はにっこりして「ああ、この枯れ葉はうちの畑に入れるんですよ」。

「この枯れ葉に米ぬかと油粕を混ぜると、とてもいい肥料になる。花も良く育ちますよ」

「今は肥料を買う人がほとんどですが、昔はみんな、こうやって自前で肥料を作っていたんですよ」。

つまり葉一枚一枚がイノチを終えて、次のイノチのために栄養分を提供するのですね。

枯れ葉もイノチの旅をしているーー。昔の人はそんなことが暮らしの中でよくわかっていたのでしょうね。



にわかに辺り一面の枯れ葉がきらきらと金色に輝き始め、とても愛おしく貴重なものに見えてきました。


2024年5月29日水曜日

ベランダの小さな花・楽園

5月、6月は薔薇の季節。
私のベランダででもいろいろな薔薇が目覚めます。
最初に咲き始めるのがモッコウバラ。黄色い小さな花が枝に
いっぱい咲いて心をうきうきさせてくれます。
次に咲き始めるのが、とてもエレガントなピンク色の薔薇。
何度も枯れそうになりながらも、いつも復活して、
突然咲くので驚かされます。


今年は赤いバラもたくさんつぼみをつけ、白いジャスミンと一緒に花が 開き始めました。深紅のビロードのような花びらは、この世のものでは ないような美しさ。その名前もレジェンド・リージュ。

最後に咲いてくれそうなのが、淡いピンクの透き通るような花びらのナ エマ。心の奥に染み渡るような繊細で甘い香り。香りが一番いいのは、 ダマスク花薔薇と言われていますが、ナエマはそれ以上に惹かれる香り です。
ささやかな私のオーガニック・ベランダガーデン。
新しい季節が来るたびにいろいろな花が目覚める、都会の片隅の小さな
小さな楽園です。


2024年4月18日木曜日

桜の枝を少々頂いて桜餅を作りました。

桜餅が大好きなのですが、市販の桜餅はよく見ると食品添加物がいろいろと入っています。


よくあるのが赤色●号、きれいなピンク色が石油のタール色素だったりして……!

桜のにおいも合成香料……! 

そこで散歩の途中で、小道に伸びだしていた桜の小枝を少々もらいました。

もちろん農薬などの心配がなさそうなところです。 



玄米と小豆、塩、そして桜の葉と花、小枝もそのまま炊飯器に入れてスイッチオン。

部屋中にやさしい桜の香りが漂ってきて、桜ご飯が炊き上がりました。 



そのままでもとてもおいしかったのですが、桜餅も作りました。

桜ご飯に葛粉をまぶして、甘みはメイプルシロップ。

これをコネコネしてお餅の形にして蒸しました!

最後に桜の葉と花をトッピング。

桜の季節の味わいがそのまま口に広がりました。
















2023年11月1日水曜日

きれいな水を守るために、 無農薬の米作りを始めました。

 お米の等級って何?

 


今年は、温暖化のせいで全般的にお米の等級が下がっているという話を聞きます。

お米は、1等級、2等級、3等級、規格外の4種類で格付けされています。

お米の等級を判断するのは消費者ではなく、公的機関ですが、等級が高いものほど価格もあがります。

 

しかしお米の等級の基準というのは、粒が揃っていて見た目にきれいなお米であるかどうかだけで、おいしさともまったく関係がないというから驚きです。

 

オーガニック派としては、この等級、おおいに疑問です。

そもそもこの等級のおかげで、農家は、農薬をしっかり散布してひたすら綺麗な米作りに努めるわけですから。

 

しかし安心安全ともおいしさも関係がない、お米の等級っていったい何なのでしょうか?

今、お米は消費量が少なくなっているとはいえ、日本の主食には変わりありません。主食が見た目ばかり重視されて、安心安全もおいしさも無視されているなんて、ありえない!

 

まともな米作りをしたい!

 

しかし怒りを募らせているだけでは何の解決にもなりません。

ぜひまともな米作りに少しでも関わってみたい!

そんなわけで実際にお米作りをすることになりました。




山梨県の富士山が望める風光明媚なこの地域は、標高800mにあるため、寒暖の差によってお米もおいしく育つ環境です。

また近くの山あいには水源があり、水がおいしいところとしても知られています。

 

当然ながら標高の高い場所の水は、麓の地域にも流れて大きな影響を及ぼします。

無農薬栽培は、きれいな水を守るためにも意味があります。

そんな思いに賛同して、米作りを引き受けてくれたが、地元の保坂健次郎さんでした。

 


除草も自然素材でやりました!

 

5月に苗作りが始まり、いよいよ6月に田植え。

無農薬の米作りの大変さは、なんといっても除草です。

稲が順調に育つために夏の暑い盛りに何度か除草をする必要があります。

なんとか自然な方法で除草ができないだろうかと調べたあげく、「タンニン鉄」による除草を試みました。

「タンニン鉄」の除草法はきわめて簡単。田植えをするときに、葛と使えなくなった農機具などの鉄を麻の袋に入れて、田の水が流れ入る場所に設置するだけです。

 


夏が過ぎ、そしていよいよ秋。

「タンニン鉄」の除草法はどうやら大成功!

大きく育った稲には、通常より穂が多くついていました。



最近ではすっかり珍しくなった天日乾燥にもこだわりました。収穫時には穂掛けをして、しっかりと太陽の光で乾かしました。



ここは昔から縄文の遺跡が多く出る地域です。

近年の研究によって、遺跡から武器が出てこないため、縄文人は平和を愛し自然と調和する暮らしをしていたことが明らかにされています。

この米作りが、遥か遠い時代の美しい自然とともに生きる生活に少しでも近づくことになったら……。そんな思いからお米に「天空の縄文米」という名前をつけました。

2023年8月14日月曜日

永遠の化学物質、PFAS(ピーファス)

 

便利は怖い!


そんなことをつくづく考えさせてくれたのがPFAS(ピーファス)。

PFASは、今や世界中で注目されている化学物質で、海のマイクロプラスチック問題をさらに深刻なものにしています。

PFASとは、「有機フッ素化合物」の総称で4730種類以上あるとも。その中で最も多く使われてきたのが、PFOA(ピーフォア)やPFOS(ピーフォス)で、今や世界各地の水源や水道水から検出されているのです。

 

PFASは、「永遠の化学物質」とも呼ばれています。それは自然界で分解するまでになんと数千年もかかるとか!

ヨーロッパやアメリカでは、飲み水に混じったPFASによって、様々な健康被害が報告されています。めまい、呼吸器障害、生殖異常、発がん性などが疑われています。


PFAS
は、「水や油をはじく」という便利な性質ゆえに、自動車の塗装、電子機器、医療機器、送電用ケーブルなど、長年、あらゆる分野で使用。その結果、工場設備の排水には、マイクロプラスチックとなったPFASが高い濃度で出てくることとなったのです。

 

PFASは、家庭にあるいろいろなものにも使われています。たとえばどこの家庭にもある「焦げ付かない」テフロン加工のフライパン、実はこれにPFASが含まれています。

また水をはじく性質を活かしてファンデーションにも配合されています。そのほか雨から守る加工をほどこした衣服、靴、傘などにもPFASが! 

とうことは日々、フライパンで調理をしたり、メイクを洗い流したり、衣服を洗濯したりするたびに、家庭排水に入り混じってPFASが流れ出ている!



「水をはじく便利さ」ゆえにさんざん使われてきた化学物質PFASそれが今になって深刻な環境汚染を招いていることがわかるなんて……

今一度、私たちはモノ選びを変えることが必要そうです。

たんに「便利」というだけでモノを選ぶのは終わり。そのモノが健康や環境にとって害がないのか、そして自然界で循環できるのかどうかをしっかり見極める必要があるのです。

 

早速、私は、昔ながらの鉄のフライパンを購入しました。

メジロたちの幸せ

散歩中に赤い椿の花の上にいるメジロを発見! 花の蜜を食べるのに夢中のようで、かなりカメラを近づけても逃げません。 名前の通り、目の周りが白い! 可愛い!! メジロの嘴は、細く尖っていて、花の蜜を吸いやすい形になっています。椿のほかに梅や桜の花などの蜜も食べるとのこと。...